前作「MY SPACE」の発表以降、飛躍的に注目度が高まったPSGのS.L.A.C.K.の2NDアルバムがBBTに再入荷です。打ち込みにしてもMCとしてのフロウにしろ、モタリ/ラグタイム感が完全に味の域まで達していた前作を、より洗練して研ぎ澄ました感のある本作は、それとはまた少しだけ違った味わい。仙人掌との”逆流”(S.L.A.C.K.ヴァースはパンチラインの嵐!)を筆頭に、”THAT’S ME”(「シーンのルールには興味もない。ミュージックのみ、ミュージックのみ」)/”DRUNK”(「クレヨンS.L.A.C.K.、しんちゃんのようだよ~」)/”閃き”(「解ってても出来ない動きを、サササササー」)/”笑えれば”等、リリックに引っ掛かる楽曲が増えたものの、ビートの方は巧みさと引き換えに前作ほどの「初期衝動ならではの魅力」みたいな部分は多少なりとも後退したかも。そんな中で、U ROY & HOPETON LEWIS”TOM DRUNK”を一旦バラして、新たなグルーヴを組み上げた”MANY THIN”のビートはもの凄いオリジナリティー。ともあれ、「MY SPACE」と並ぶ2009年屈指の問題作には違いありません。名盤とはこのこと。 |
1 SIN SON(IN)
2 WALK TO BACK
3 THAT’S ME
4 DRUNK
5 閃き
6 NEXT
7 適当
8 I’M HOME
9 意味なんてないさ
10 子供の頃
11 逆流
12 MANY THIN
13 ANOTHER LONELY DAY
14 SKATE TRIP(OUT)
15 笑えれば