Artist : Ciacci Hisashi Kudo
Title : Sundays
Label : Lecco Records
Release : 2021.07/21
仕 様 : CASSETTE TAPE/INDEX付き
＊ご注文に予約商品が含まれる場合、店着し次第の一括発送となります。
前作『MOOD』を発売から僅かで完売させた札幌出身のDJ
“Ciacci Hisashi Kudo”によるMIX作品第二弾！！
「現時点ではこのフォーマット以外は考えていない」
愛する音楽達を丁寧に紡いだその先は”ミックステープ”。
何を操り、何に吹き込み、何に収めるのか？
時を経て機材やメディアが移り変わったとしても、
良い音楽を良い順序で聴くのはとても心地良い。
今作は、”夏の定番曲”を惜しげも無く並べながらも、
ストーリー性を意識した展開と、それを助長させるSE、
また、一変して異空間へといざなうエフェクトに加え、
楽曲が持つ魅力を余すところ無く伝えようとする誠意と、
なによりも作者の音楽愛が顕著に全体から溢れ出る、
とても丁寧に創り込まれた珠玉のMIX作品である。
前作から引き続き、おそらく、DANCE MUSICに特化した
エンジニアリングとしては、道内一のキャリアと実績を誇る、
“SUE”(READER AND SUE)の神業マスタリングが施され、
カセットテープとしての音質の限界の底上げに成功している。
レコード→カセットデッキ→デジタルマスタリング→カセットテープ
聞き慣れた名曲もそれまでとは異なる響きを産み出すであろう、
まさに、このMIX TAPEでしか聴く事のできない音の集合体である。
【Recommend】
ベタベタである。梅雨の様な。時に煩わしい事もあるとは思うけど、時に(嫌じゃない)と我が国母国の独特な言い回しの様な表現を使う事もこれもまた(嫌じゃない)。ベタベタである。雨上がりのヘアースタイル、昼休み後の制服、天ぷら後の台所、メリージェーンの入っていた袋。ベタベタな環境からは独特な臭いがする。
花粉から梅雨、快晴からご先祖様との対面。時間はあっという間に過ぎていく。ベタベタである。光陰矢の如し。気付けば夕方。プール帰りのアイス。デーンと構えてヤッコでも食べて。ザルかセイロか。見様見真似で生活してみる。いわゆるカバーってやつ。カバーは時にラリーレイバンの様に生活、人生を救ってくれる。ベタベタである。これを書いているここ札幌の初夏の公園。気温は28度。晴天。程よい風。湿度はカラカラ。ベンチと芝生とサッポロクラシック。子どもがシャボン玉を吹いている。サッカーしているキッズもいる。噴水の近くではスケーターがいる。ベタベタである。2021、イメージする。トウキビは焼いてタレで食べる。ワゴンでストリートハッスルしているお姉さんがいる。おれたちの街を流れる豊平川で水遊びする。せいぜい騒ぎ過ぎて注意されることもあるだろうけど、マスクして顔を隠して生活しないと、どうやら息苦しい世の中な様だ。花火もあがらない夜空をイメージするくらいなら、今夜はホーマック(札幌の誉)で花火セットでも買ってイメージ爆発させてやろうかこの野郎、と書いている横をシャボン玉が通り過ぎていく。ベタベタである。そんなベタベタな事をこの変化著しい生活様式(滑稽)に取り入れたいのだな、と感じてる。(取り戻す)(落ち着いたら)などと抜かす前に目の前にあるベタベタな事に目を向けてみたら意外と良いことがあった。ベタベタである。下手が2回でベタベタ。虫かごを持って追いかけている女の子を目で追いかけながら、我ながら(下手やなー)と生活、人生を振り返っている44歳が公園のベンチで全身ラルフローレンでリラックスしている。ベタベタである。この時期(世の中の当たり前)を求めるならジャジージェフのお世話になったら良い。おのおのの生活のワクチンになる本作。氏のミックステープ2作目。情報や陰謀から逃れるように一度そのアタマ止めてやるってよ。そう。DO THE LIGHTHING。夏 クラブ ナンパ 思い出。
*TEXT by READER(READER AND SUE)
非公開・ジャケ裏にINDEXあり
Selected by Ciacci Hisashi Kudo
Mastered by SUE(READER AND SUE)
Photographed.Designed by Yusuke Baba(Beyond the Lenz)
Hand lettering by Tsubasa Sano
2021 Lecco Records Made in Japan
〜Ciacci Hisashi Kudo PROFILE〜
